|
仕事に厳しい人ほど、仕事の人間関係において、プライバシーは関係ないと思っています。こういう人はいくら仕事で密接な関係になろうとも、プライベートから攻めていきにくいものです。 ゴルフの好きな人なら、ゴルフの話をするとか、釣りが好きなら釣りに誘ってみるとか、いろいろと手はありますが、堅物で仕事のみを生き甲斐にしているような人には、この方法は使えません。 なかには、顔を合わせてあいさつをした後、「暑い日が続いて大変ですねえ」などといったら、「いや、天気の話なんかどうでもいい。用件は?」と、とりつくしまがない人もいます。 しかし、こういう人にも弱点はあるものです。 意外にも、それはプライバシーに属する家族のことです。 たとえば、お歳暮やお中元はサラリーマンなら誰しも上司に贈ったり、会社の取引関係の人に贈ったりしますが、もらったほうは当たり前のように思って、誰から贈ってきたのかさえ確認しない人もいます。 これは贈る物に対して配慮が足りないからです。 上司の家族関係をしっかり把握して、奥さんとか娘さんの好きなものなどを、あらかじめチェックしておくことです。 相手の機嫌が良いときに、タイミングを見て、「ところで、部長、お嬢さんはもう高校生ですよね。部長に似ていたら、かわいいでしょうね」などと、話を振ってみるのも良いでしょう。 「うん、オレに似て可愛いよ。今、薬学部を目指して猛勉強しているところだよ」なんて、乗ってきたらしめたもの。 うまく娘さんが興味を持っているようなことを聞き出し、ピアノのコンサートをよく聴きに行くようでしたら、コンサートの切符を贈るのです。 このように、自分にではなく、大切にしている家族に対して深い気づかいを示されると、「そこまで気をつかってくれるのか」と感動するものです。まさに「将を射んと思えば、まず馬を射よ」ということです。 仕事一途の人間は論理ですべて行動しようとしていますが、心はなかでは、どこかで情とのバランスを取ろうとしているものであり、論理的に行動する人ほど情に飢えているのです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. クセ・表情・好み・言動でわかる性格と心理 All rights reserved. |