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職場には必ず自慢する上司がいるもので、若い連中に向かって、昔、自分が携わっていた仕事の手柄話などを得意げに滔々としゃべっている人がいますね。 とくに、課長や係長のお供で居酒屋などに行くと、こちらが何も聞いていなくても、人の会話に割って入って勝手に話しはじめる人が多いですね。 本人は満足している様子ですが、周囲は「またか」という感じでウンザリしているのが実情でしょう。 このような自慢話をする人の心理はどうなっているのでしょう。 だいたいは、過去のまま時計の針が止まっている状態で、日々世の中が移り変わっているのを認めることができず、新しい時代の変化やビジネス環境の変化についていってないのです。 現実を忘れ、過去に救いを求めようとして、過去の栄光を語りたがっているのです。 だいたい仕事をやらせても自信のない人が多く、「いつが経っても昇進できない」「新しいパソコンやビジネス環境に対応できない」といった不満が鬱積しており、そのイライラが自慢話としてあらわれてくるとも考えられます。 だから、強いコンプレックスを持っている人ほど、躍起になって自慢話をしたがる傾向があるのです。 自慢話でも、「自分の将来の夢を語る」とか「会社のオーナーになって独立する」というような未来のことについて語るのは、少々出まかせでも責められないでしょうが、「かつて、オレは社長の命を受けて、あのプロジェクトを成功させたんだ」などと過去を語るのは、人間が小さいとしかいえません。 本当に実力があって、やり手という人は、「脳ある鷹は、爪を隠す」といわれるように、そう簡単に周りの人に自慢話はしないもので、それよりも、そういう話はできるだけ内緒にしておこうとするものです。 いずれにしても、こういう過去の郷愁に浸って、自慢話をするような人には、「他人に教えたい」という教え魔的な人が多いものです。 ですから、できるだけ自慢話を聞いてあげて、ほど良いところで「是非、プロジェクトを成功させる秘訣をお教えいください」とヨイショしながらおだてれば、職場ではあなたの強い味方になってくれるでしょう。 |
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