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会社に入社したての頃は、早く仕事を覚えて、仕事が人よりもできるようになれば、自然と出世はできると考えているものです。 若い人は、努力次第で出世すると思われているようですが、どんなに仕事ができても、逆に仕事ができるだけに、上司の反感を買う可能性だってあります。 もし、係長よりも仕事のできる平社員が、係長を飛ばして課長と直接仕事の相談をすればどうなるでしょう。 おそらくその平社員は地方に飛ばされることでしょう。 組織の中で出世するためには、「能ある鷹は爪を隠す」と言われるように、無能さを装いながら、上手く自分を売り込んでいくことがポイントです。 「実力を持っているが、なかなか謙虚で素直だ」という評判や噂が幹部の間に出るようになれば、組織の中で勝ち組になる可能性は高くなるのです。 ただ、謙虚さだけで出世することは不可能で、そこにはあるスパイスが必要なのです。 とくにサラリーマンは異動がつきものですが、どんなに転勤が不本意な形で地方に異動する辞令が発令されても、喜んで引き受けることです。 上司にしてみても、彼の実力は熟知していますので、「こんなに謙虚に納得してくれるのなら、早く本社勤務に返り咲くよう幹部を説得しよう」という気持ちになります。 もし、テレビドラマに登場した半沢直樹のような有能なやり手で、不正があれば上司をトコトンやっつけるようなマネをしたら、おそらく出世は不可能です。なぜなら、今度は、引き上げた幹部にまで歯向かってくる可能性があるからです。 サラリーマンの世界は、いくら実力があっても、有能さを見せすぎたらダメなのてす。 次は逆のケースだってあるでしょう。 本社へ復帰が決まったような場合、誰しも有頂天になってしまうものですが、ここは冷静になり、「私にはまだ本社で能力を発揮できる実力がないのでは・・・」と軽く断ってみるのです。 そして、もう一度、説得されたら喜んで引き受ければよいのです。 人間は、押せば引き、引けば押したくなるもので、あなたが丁重に断れば、逆になんとか引っ張り上げてみようという気になるのです。 「あんなに謙虚な人間を引き上げないわけには行かない」という気持ちにさせてしまいます。 注意しなければいけないのは、一度断るにしても、「そんな人事には納得しかねます」などと頭ごなしに拒否しては元も子もありません。 |
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