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あなたの職場にもいるはずですが、飲み会の二次会でカラオケをしても、端っこのほうで静かにグラスを傾けて孤独に酔いしれている人はいませんか。 ただ仕事などは黙々とこなして、それなりの評価を受けていますが、なにぶんクールすぎるのです。 人は、誰しも気分が憂うつになって落ち込むときがあるもので、そういうブルーになるような特別な日には、友だちや同僚も気遣って「今日は、どうしたんだ」などと声をかけてくれますが、つねにブルーで冷静な人は、だれも心配しないのです。 彼は「自分たちと違って大人なのだから、はしゃいだりしないのよ」というイメージが定着してしまっているのです。 ふつうの家庭で育った人であれば、家庭には楽しい想い出があったり、あるいは悲しい出来事があったりしながらも、顔には喜怒哀楽の表情がしっかり出るものです。 しかし、つねに冷静で顔色をあまり変えないような人は、心の中に人には言い尽くせないほどの深い傷を持っている人が少なくなく、それをひたすら隠そうとするため、いつの間にか無表情になってしまい、それがその人のキャラクターに変化していったケースがあります。 たとえば、小さい頃に両親が何らかの事故で亡くなってしまった、相思相愛で結婚まで約束していた恋人が他の男に走ってしまって人間不信に陥ってしまった、など痛ましい記憶がありますと、そのことを人に知られたくないという心理が芽生え、その結果、 うつ病になったりすることもありますが、いっぽうでは、自分の悲しみを知られたくないという心理から、無表情な顔に変化していくことだってあります。 最近では、小さい頃に、親が離婚を繰り返すとか、親の浮気現場を見てしまったとか、あるいは、親が情緒不安定で気分の振幅の差が大きく、その時の気分しだいで子どもを叩いたりいじめたりされた経験があると、大きくなっても無表情で冷静さを装ってしまう可能性が高いです。 そのような家庭では、子どもが子どもらしく振る舞うことを許さないので、子どもらしい感情を表に出すことを抑圧する習慣がつき、それが大人になっても、感情を表に出さない冷静な人間になるか、あるいは、親からのやさしい愛情を素直に受けたことがないので、一歩間違えば残酷な人間になっていくこともあります。 ですから、無表情でクールな人間の中には、心の奥底に人には言えないような葛藤や苦しみが潜んでおり、人知れず苦しんでいる人がいます。 |
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