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人は相手と話すとき、話し方や声のトーンをその時の状況に合わせて変化させながら、自分の気持ちを相手に伝えようとするものです。 @ 声のトーンの変化 たとえば、声のトーンが高くなってくるときは、感情が高ぶってきていることを表していますが、もし、普段から甲高い声のトーンであれば、わがままで自分主張が強く、なにかと興奮しやすい精神状態の人です。 サルでも、ケンカして相手を威嚇するようなときには、キーキーと甲高い声を発しますが、これと同じ心理状態なのです。 また、ふだんは声のトーンが低く、落ち着いていた人が、急に甲高い調子になったり、うわずったトーンになるのは、なにかの理由で気持ちが浮ついてきているのです。不安や心配ごとで心が乱れているときか、あるいは、うれしいことや楽しいことがあって喜んでいることもあります。 一方、不満や不平を表に出さないように意識すると、どこか堅苦しく重い印象の話しぶりになることがあります。気分が沈んでいるときはぼそぼそした話し方に、第三者に聞かせたくないことを話すときにはひそひそ声になります。このように、声のトーンの変化に注目すると、表情やしぐさとは異なる心理を見抜けます。 A 話しぶりの変化 いつもは普通のスピードでゆったりと話している人が、急に早口になって突然まくしたてたりして驚かされることはないですか。 ウソをついているときは、いつもより話し方のテンポが速くなったり、ゆっくりになったり、声が不自然に大きくなることがあり、また、人を説得したい気持ちが強いときも、早口になったり、噛んで含めるような話し方になったりします。 だいたい早口になるときは、不安感や恐怖心が隠されていることが多いと考えられます。 たとえば、職場会議などで、大きなプロジェクトについての説明しているときに、自分で十分肝入りしていないところの説明になったり、あるいは、難しい質問で即答しかねるようなときには、心の中に不安が生じ、その場を早く切り抜けようと、話すテンポが速くなってしまうのです。 人は興奮したり緊張したりすると、話のスピードが上がりがちになるものです。 |
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