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世代間のギャップは、いつの時代もあるもので、大正生まれの人、昭和生まれの人、あるいは平成生まれの人では、その間、時代環境も大きく変動していて、考え方やファッション、食べ物にいたるまで、すべての面においてギッャプがあります。 一般的な生活の中で、「オジサン」と「ワカモノ」の違いがあっても、上下関係のない状態であれば、「オジサンの発想は古いし、斬新さが一つもない」とか「価値観が違うから、お互いに理解できない」などと言うだけで、とりたてて問題になることはありませんが、これが仕事での上下関係に及んできますと、非常に厄介なことがあります。 会社という組織では、上司は人事権を持っていることと、やはりこれまでの実績があるのも事実ですので、上司を正面にして「あなたのやり方はもう古い」とか「今はコンピューターで客層とか売れ筋の商品を分析できるので、パソコンにデータを打ち込むほうが電卓よりも早いです」などと、言うことはできません。 なぜなら、上司には、これまで培ってきた営業ノウハウを持っており、それを駆使して、会社に貢献してきた事実があるからです。 良い上司は、自分たちが会得してきたノウハウを何とか部下に伝えて、さらに頑張って欲しいと思っているものです。 「営業上の相手方との商談は、このように対処すれば有利にことが運ぶものだ。だから、君たちも、早くこのやり方をマスターしてくれ」と、口にはしなくても、内心はそう思って、いろいろと指示を出します。 しかし、中には、その指示が細かすぎて、ついていけない部下が出てくることがありますが、そういう上司は、独善的になって、企画書の資料作成などにも、いちいち口を挟んで細かい指示をし、自分のやり方を強引に押し付けようとすることがあります。 ですが、企画書の資料作成などは、その時々で、やり方が変わってきますし、パソコンの普及で、資料作成の方法なども、少し以前とはまったく違う方法がとられたりしていますが、こういう上司は旧態依然のやり方を踏襲するように教えるのです。 上司は、新しい時代の波を感じており、少しずつ変えていかなければならないことも理解しているのですが、それを認めないのです。 なぜなら、それを認めてしまっては、自分の立場があぶないし、新しいノウハウを認めれば、自分のこれまでの実績が否定された気になってしまうからです。 |
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