|
ふつう人と会話する場合、相手の目をまったく見て話さないのは、誰に向かって話しかけているのか分かりませんが、そうかといって、相手の目をじっと見たり、凝視して話す場合には、見られるほうはよい気持ちはしないものです。 だいたいは、相手が話している途中でチラチラッと目を合わせたり、目を外したりしながら会話は進行するものです。 ですから、過剰にまで相手の目を見つめたり、あるいは凝視して話す人は、問題ありと考えるほうが良いでしょう。 相手の目をじっと見つめてそらさない人は、非常に気詰まりで息苦しく感じてくるものです。それも大人が相手の目をじっと見つめて話しをする場合、魂胆があることが多いです。 恋人商法の詐欺はその典型です。ギャルがインターネットで交際相手をつのると、「もてないくん」が殺到します。 デートと称して、宝石や毛皮の販売会場へと相手の男性を連れ込み、最低でも何十万単位の高額な商品を買わせようと、相手の目を見つめ、「これを買ったあなたがリッチに見えるから、私、うれしいのよ」と迫ります。 男性が渋ると、さらには、「ねぇ、私の目がウソをついているように見える?」といって追い打ちをかけてきます。 この表現はウソつきの常套句。ウソをついている目に違いないことは分かる人には分かりますが、逆手にとったやり方ですから相手によってはそれなりに通用します。 相手の目を見つめて口説くのも、女たらしのジゴロやホストの初歩的なテクニックです。 「見つめられて、ぐっときちゃって、そのままホテルへいっちゃった」と、アホなギャルは能天気に話していますが、男のほうは「ちょろいよね」と昨夜の獲物を思い出してほくそ笑んでいるだけです。 また、しつこい人間も相手の目を凝視することがあります。 じーっと相手の目を見つめる目つきが、さわやかではなく、しつこい場合です。 このタイプの人は、一般の人の感覚とズレていますが、そのことを認識していません。 自分が正しいという意識が強いので、意見を言うときも、相手の目をじっと見つめます。 そして、目には、「ボクの言っていること、正しいでしょう」という押しつけがましさがうかがえます。 他人の意見や感覚に配慮する、という意識も常識も持ち合わせていないからです。 仕事仲間や知人にこのタイプの人がいたら、閉口するはずです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. クセ・表情・好み・言動でわかる性格と心理 All rights reserved. |