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小さい頃に誰しも経験があったと思いますが、好きな女の子がいても、そのことを素直に表現できず、わざといじわるな態度をとったことはありませんか。 本当の気持ちが表に出せず、それを抑制しようとするあまり、逆に反対の行動をとってしまうのです。 これと同じ心理で、今度は逆に、わざとやさしさを演出するような人は、心の中には抑圧された「憎しみ」とか「残虐性」が潜んでいることがあるのです。 最近は、子どもにやさしくしないといけない、お年寄りにやさしくしないといけない、ペットにやさしくしないといけない、地球にやさしくしないといけないと叫ばれることが多く、たしかに正論には違いありませんが、ただやさしさの必要性に過剰にこだわる人の人間性は、疑ってかかったほうがよいでしょう。 ふつうの感覚なら、なぜ、そこまでやさしさを持たなければならないのかと疑問に思うようなことまで、やさしさを要求します。 「やさしさ」を盛んに唱えるような人のなかには、社会や世間にやさしさの必要性を訴えるいっぽうで、部下を人とも思わないようなこき使い方をしたり、妻に暴力をふるっていたりするケースがあると聞きます。 矛盾しているようですが、どうしてなのでしょうか。 身内にはやさしくする必要がないとでも思っているのでしょうか。 そうではないと思われます。 やたらと過剰にやさしさを重視し、その必要性を訴える人は、その人自身、親からやさしく育てられなかったからです。 やさしさに飢えているので、じつはやさしさも情も乏しいというケースなのです。 周囲に愛情を注がれて育った人は、やさしさの必要性なんか声だかに叫ぶ必要はなく、他人に対するやさしさを自然に持っているものです。 やさしさなんて当たり前すぎて、主張するような話ではないのです。 ですから、やさしさを連呼する人は、やさしい人に違いないと思ったら間違いです。 この点、勘違いしないよう注意したほうがよいでしょう。 やさしさを連呼する人は、やさしい人と錯覚し、甘えたり相談したりすると、大やけどすることになりかねない。 自分の立場や権利、主義を荒らされたら怒るエゴイストと、表裏一体をなしている可能性が高いからです。 |
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