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新入社員で会社に入れば、どこでも新任研修がありますが、最初はお互いに知らないこともあって、他人行儀に丁寧な言葉遣いをするものですが、少し慣れてきますと、誰でも本性が出て、すぐに普通の言葉遣いになるものです。 ただ、そういう中にも、いつまでたっても他人行儀に接する人がいて、何か波長が合わずこちらの調子まで狂わせてしまうような人はいませんか。 一緒に昼のランチを食べにいったり、夜飲みに出かけたりする仲なのに、いつも敬語を使っている。 いいヤツだが、話し言葉が丁寧すぎて堅苦しい。 親しい関係になってもいつまでも敬語を使い続け、敬語も度が過ぎますと、「慇懃無礼」な言葉遣いになってしまいます。 女性は別として、男に限って言えば、丁寧すぎる敬語を使う人は、出世欲とか肩書きに対する願望が人一倍強い傾向があるようです。 自分では実力があるとわかっているのに、ちゃんとした肩書きをもらえなくて、それが不満でたまらず、必要以上に周囲の目を気にしてしまうのです。 またこのタイプの人たちは、どこかで自分を卑下する気持ちが強く、「どうせオレは、みんなの足手まといで、あまり役に立たない人間ですよ」「あんたは偉いからなあ」などと、ひがみ根性を持っている可能性もあります。 本当は相手を打ち負かしたいけれど、面と向かったのでは勝てそうないので、相手をおだてて、表面上では丁寧すぎるような言葉遣いをしてしまうのです。 ところが、心の中では相手に反発心を持っており、こういったコンプレックスが、慇懃無礼な敬語という形であらわれているというわけです。 自分が他人から認められないため、なんとかして他人を否定して、自分を肯定したいという意識が潜んでいることもあります。 言い換えれば、自己顕示欲が強いのです。 自己顕示欲を人前で自分をうまく演出するための手段にすれば、それをきっかけにして大きく飛躍する人もたくさんいるはずなのですが、気が弱くて自己顕示欲の強い人は、往々にして自分をブランド品で飾り立てたりすることのみに集中してしまうものです。 今一度、自分自身を振り返ってみるのもいいのではないでしょうか。 |
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