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どんな親しい友だちでも、初対面のときがあったはずで、そのときの印象が良かったからこそ、現在も交流が続いているのではないでしょうか。 人が、いろいろな情報を得て第三者の印象を形成する場合、最初に得た情報がとくに影響するといわれています。 こうした心理を「初頭効果」と呼ばれていますが、最初に見たとき、あるいは出会ったときの印象が一番残りやすくインパクトがあるというものです。 ですから、仕事の関係で人と会うときも、あるいは友人から紹介してくれた彼女に会うときも、最初の印象が大切なのです。 あなたにもこんな経験はないだろうか。 職場で飲み会の日時が決定したような場合、その後、日程が変更されても、最初の日程の印象が強く残ってしまうことはないでしょうか。 いざ、当日になってみると、「あの飲み会、何時に変更されたっけ?」などと同僚と確認しあっていることがあるでしょう。 最初に言われた時間がいつまでも記憶に残っているという点で、これもある意味での「初頭効果」といえるでしょう。 たとえば、この初頭効果で彼女に良い印象を与えた人は、2回目のデートで時間を間違えて遅れていったとしても、「やむを得ぬ都合で遅れてしまったのだろう」と、彼女のほうが勝手にいいほうに解釈してくれます。 反対に、最初に悪印象を与えた人なら、ちょっと遅れただけでも「やっぱりそういうダメな人だったのよ」と思われてしまうのです。 しかし、現実には、初めて会った人に、いつも初頭効果で好印象ばかりを与えられるとは限りません。 もし、悪い印象をもたれてしまったのなら、なかなか好転させるのは難しいのですが、方法がないことはありません。 仕事関係で初めてと交渉相手とあいさつしたときに、相手がムッとするような不快感を表したときには、こちらからはっきりと切り出せばいいのです。 「どうも私の言い方が悪かったため、何か不愉快な気持ちにさせてしまったようですね。この交渉はお互いに利益になるものですので、これで交渉を中断してしまうのは残念です。 もう一度会って、さらにこの計画の詳細な説明をさせていただけないでしょうか」という具合に責任の所在を明らかにするのです。 このようにすれば、こちらの真意を多少でも伝えることで、相手に自分の人柄も少しは分かってもらえるので、もう一度会えるチャンスがもらえるかもしれません。 |
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